東日本大震災直後の電力需給ひっ迫を受け、全国で電力の広域運用整備が進みました。2018年に起きた北海道胆振東部地震による、国内初のブラックアウト(全域停電)など、電力の安定供給は近年の課題です。

そんな課題解決に向け、東北エリアと東京電力管内を結ぶ送電線の現場で働くチームが、仕事のやりがいや楽しさについて語り合いました。

国家規模の大きな仕事に関われる喜び仕事の内容

──3人がいま働いている現場について教えてください。

I いま、東北エリアと関東エリアを結ぶ50万ボルトの地域間連携送電線工事を行っています。計画から完成まで10年かかる、過去にない大規模なプロジェクトで、その工事現場の施工管理を佐藤建設工業が請け負っています。

Y 3人とも前は別の現場にいて、それぞれ別の時期にこの現場でジョインしました。現場によって必要な人数や有資格者が異なるので、日本各地の現場を転々と回るイメージです。

H ずっと同じ現場、同じメンバーで働くわけではないので、変化が好きな人にはいい仕事だと思います。

──鉄塔の建設地は山中などがメインです。作業場の様子を教えてください。

I 私は去年の11月にこの現場に来て、今年の7月に現場代理人に抜擢していただきました。国家規模のプロジェクトに参画するプレッシャーに加え、工程数が多く作業量が多いという不安感がありましたが、現場監督が若く、現場スタッフの声をていねいに拾い上げてくれるので、すごく和気あいあいとした空気を感じます。

H 「国家レベルの一大プロジェクト」と聞いて来たので、勝手に真面目でピリッとした現場を想像していたのですが、来てみたら和やかな現場で、いい意味で予想を裏切られました。

──今回のプロジェクトは現場での寮生活ですが、オフの日はどんなふうに過ごされているのですか?

Y この現場はすごくみんな仲がいいので、休日も一緒に過ごすことが多いですね。Iさんが釣り好きで、マイ釣り道具もたくさん持っているので、それをお借りしてよく3人で釣りに出かけます。朝早くないと釣れないので、徹夜していくこともあります。

H 年が近いメンバーが多いせいか、意見なども言いやすい空気感があります。現場は一緒に働くメンバーによって仕事へのモチベーションが大きく変わってくるので、そういう意味でもこの現場はとても働きやすい現場だと思います。

自分を高めながら仲間も増えていく職場

──佐藤建設工業のよさを教えてください。

I 自分みたいな若手でも、責任ある仕事を任せてもらえることです。勉強しなくてはいけないこともたくさんありますが、いま一緒に働いている現場のトップも若い方なので、頑張れば認めてもらえるんだと励みになります。

Y 現場代理人になるのに必要な監理技術者の資格などは、会社から積極的に取るように言われますよね。資格がないとできない仕事も多いのですが、会社が受験費用を負担してくれたり、資格取得手当を出してくれたりするので、やる気につながります。

H いま目の前の仕事に直接関係なくても、将来的に自分のスキルアップやキャリアアップにつながる資格試験の受験費や講習会の参加費用なども出してくれますよね。自分で勉強してたくさん資格を取りたいという人には、すごく恵まれた環境だと思います。

Y ひとりひとりに与えられた裁量も大きいと思います。車もひとり一台支給してもらえるので、何カ所かある現場を自分の判断で見て回ることもできますし、自由にのびのびさせてもらえるところはあると思います。

H 現場にもよりますけど、同じ現場で働いた気の合う人と、また別の現場で再会できたり、新しい仲間が増えたりする喜びはあります。

I 20代でも現場をまかせてもらえるのは、70年の歴史がある佐藤建設工業というバックボーンがあるおかげだと思っています。会社の歴史と名前に恥じないよう、これからもどんどん大きな仕事をしていきたいです。